夏本番、暑さがどんどん増してくる時期こそ気をつけたいのが、車内の「臭い」です。 普段から車に乗っているドライバーは臭いに慣れてしまっているため、なかなか気づきにくいものです。役員が快適にご乗車いただけるよう日頃からの臭い対策についてしっかり確認しておきましょう。
◆車が臭う原因
車が臭う原因はさまざまですが、代表的なものとして挙げられるのが「体臭」「タバコ」「エアコン」です。この中でも特にこれからの暑い季節、注意しなければならないのが「体臭」でしょう。いくらエアコンで車内を冷やしていても、外から車に乗ったときには大量の汗をかいている状態です。汗はシート生地に染みこんでいき、やがて不快な臭いを発生させる原因になります。
臭いの原因として意外と多いのが「エアコン」。夏場はエアコンを使用する頻度が非常に多くなりますが、エアコンを作動させたとき雑巾のような悪臭が漂うケースがあります。原因は、カビ。エアコンを使用するとエアコン内で結露が発生し、汚れが付着することでカビが大量に発生してしまいます。カビが原因の臭いは放っておくと身体にも悪影響を及ぼすため、すぐに対策をしたほうがいいでしょう。
◆車内を快適に保つ方法
::::: 換気する ::::: 窓を全開にして換気することが、いちばん効率がよい空気の入れ換えです。窓を開けられないときは、窓を閉めたままエアコンの設定を外気導入にして換気する方法もおすすめです。
::::: 重曹を使う :::::
重曹は日常生活でよく使用されるものであり、薬局などで購入が可能です。重曹には消臭作用があるため、まず重曹を水に溶かして重曹水を作り、ウエスなどで車のシートを吹き上げると、染みついたタバコや体臭の臭いを除去することができます。注意点として、重曹は基本的に人体に害はありませんが、革素材のシートの場合は変色などの影響が出るケースがあるため、使う際は注意が必要です。
::::: フロアマットも忘れずに ::::: フロアマットの中でも、布製のものは靴底の水滴や泥汚れがついて、雑菌が増える環境です。雨の日は、湿気と汚れでフロアマットの雑菌は繁殖しやすく、臭いが発生する原因になります。泥のような目に見えた汚れの場合や、雨の翌日などは、臭い対策として定期的な掃除が必要です。
<布製フロアマットの掃除方法> 1.フロアマットの汚れを落とす(はたく、掃除機で吸い取る、ガソリンスタンドにあるマット洗浄機を使うなど) 2.フロアマットに重曹の粉をまんべんなく振りまく 3.半日~1日放置をする 4.掃除機で重曹を取り除く :: エアコンのエバポレーターを掃除する ::![]()
エアコンには液体を蒸発させ気体に変えるエバポレーターという装置があり、これはカビが発生しやすいパーツでもあります。そのため、エバポレーターを清潔にしておけば、悪臭の発生を防げるケースが多いのです。掃除方法は、エアコン洗浄用のスプレーを利用したり、水をかけたあとに歯ブラシなどでみがいたりする方法があります。 また、普段からカビを発生させないために、冷房を使用したあとはエアコン内を乾燥させるのが大切です。運転後に窓を開けて、数分間の暖房運転を行うなどの方法を実行してみるといいでしょう。