車を運転していて「あ~、あぶなかった」とヒヤリとしたり、ハッとした経験は
誰にでもあると思います。
1回の重大な交通事故が起きる前には、そんなヒヤリ・ハットが300回あると
言われています。今月は、運転中によく起きるヒヤリ・ハットのデータから見る
事例、およびその対策方法について解説します。
交通事故一歩手前、ヒヤリ・ハットとは?
ヒヤリ・ハットについては、アメリカの保険会社の安全技師であったハインリッヒ
が発表した「ハインリッヒの法則」が知られています。これは、『ある重大な損害
をこうむる1件の交通事故を起こしたときには「30件の軽微な損害をこうむる事故」
と「300件の損害のないヒヤリやハットしたこと」を起こしている』というものです。
その300件のヒヤリ・ハットが起きた状況をしっかり把握し、それが起きないよう
にしていくことで、重大な交通事故を未然に防ぐことにつながります。
よくあるヒヤリ・ハット事例と、その傾向
自動車安全運転センターが2,601人のドライバーに対して行った調査があります。
この調査結果から、よくあるヒヤリ・ハットの事例を、体験者数の多かった年齢
別の傾向などを交えて確認しましょう。
1位. 前を走っている車に接近しすぎて追突しそうになった
・・・ヒヤリ・ハットとして最も多く、47.7%の人が1回以上体験しています。
2位. 人や自転車が飛び出してきて交通事故になりそうになった
・・・46.1%の人が経験しており、25歳~59歳の中間年齢層の比率が高く
なっています。
3位. 前の車が急ブレーキをかけて交通事故になりそうになった。
・・・41.4%の人が1回以上体験しており、24歳以下の若い層に多く見られます。
4位. 交差点で出合い頭に車や自転車と接触しそうになった
・・・33.2%が体験しており、25歳~59歳の中間層が最も多く、次いで24歳
以下の若い層が多くなっています。
5位. 車線変更のときに他の車と接触しそうになった。
・・・30.1%の人が体験しており、24歳以下の若い層に多くなっています。
ヒヤリ・ハットが起きやすい状態とその対策
(ドライバーの運転意識との関連性)
■攻撃的傾向
他の車や運転者、歩行者などに対してイライラしたり、腹を立てたりする
などの攻撃的な行動をとる傾向のことで、他の運転意識(違反容認傾向、
危険容認傾向、依存的傾向、運転に対する価値意識)と比較して、ヒヤリ
・ハットの体験者比率が最も高くなっています。
対策:他の車やドライバーにイライラしたり腹を立てたりせず、穏やか
な気持ちで運転できるよう気持ちに余裕を持ちましょう。
■漫然・脇見運転傾向
運転中に脇見をしたり、ぼんやりしたりする傾向で、やはりヒヤリ・
ハット率が他の運転意識と比較して多くなっています。
対策:役員の大切な命をお預かりしていることを忘れず、運転に集中
してください。
■違反容認傾向
これは、多少の違反程度であればすぐには交通事故にはならないだろう
や、危険ではないなどと違反を容認する傾向です。
対策:交通規則はきちんと遵守すること(トーコー品質のキープ)が、
交通事故を防ぐために大切です。
【まとめ】
下手ですが(と常に謙虚で) 一生無事故 これがプロ
以下の7点を守り、今日も安全運転でお願いいたします
・過度な自信を持たない
・安全確認の徹底
・自身の不注意をなくし運転に集中
・運転する車につて理解を深める
・車間距離を保ち危険を回避する
・ながら運転をしない
・車のメンテナンスを怠らない