道しるべno.58 (2022年11月)無事故を継続するために知っておきたい 運転中に起きるヒヤリ・ハットの事例と対策方法

車を運転していて「あ~、あぶなかった」とヒヤリとしたり、ハッとした経験は

誰にでもあると思います。

1回の重大な交通事故が起きる前には、そんなヒヤリ・ハットが300回あると

言われています。今月は、運転中によく起きるヒヤリ・ハットのデータから見る

事例、およびその対策方法について解説します。

 

交通事故一歩手前、ヒヤリ・ハットとは?

ヒヤリ・ハットについては、アメリカの保険会社の安全技師であったハインリッヒ

が発表した「ハインリッヒの法則」が知られています。これは、『ある重大な損害

をこうむる1件の交通事故を起こしたときには「30件の軽微な損害をこうむる事故」

と「300件の損害のないヒヤリやハットしたこと」を起こしている』というものです。

その300件のヒヤリ・ハットが起きた状況をしっかり把握し、それが起きないよう

にしていくことで、重大な交通事故を未然に防ぐことにつながります。

よくあるヒヤリ・ハット事例と、その傾向

自動車安全運転センターが2,601人のドライバーに対して行った調査があります。

この調査結果から、よくあるヒヤリ・ハットの事例を、体験者数の多かった年齢

別の傾向などを交えて確認しましょう。

 

1位. 前を走っている車に接近しすぎて追突しそうになった

・・・ヒヤリ・ハットとして最も多く、47.7%の人が1回以上体験しています。

 

2位. 人や自転車が飛び出してきて交通事故になりそうになった

・・・46.1%の人が経験しており、25歳~59歳の中間年齢層の比率が高く

なっています。

3位. 前の車が急ブレーキをかけて交通事故になりそうになった。

・・・41.4%の人が1回以上体験しており、24歳以下の若い層に多く見られます。

 

4位. 交差点で出合い頭に車や自転車と接触しそうになった

・・・33.2%が体験しており、25歳~59歳の中間層が最も多く、次いで24歳

以下の若い層が多くなっています。

 

5位. 車線変更のときに他の車と接触しそうになった。

・・・30.1%の人が体験しており、24歳以下の若い層に多くなっています。

ヒヤリ・ハットが起きやすい状態とその対策

(ドライバーの運転意識との関連性)

■攻撃的傾向

他の車や運転者、歩行者などに対してイライラしたり、腹を立てたりする

などの攻撃的な行動をとる傾向のことで、他の運転意識(違反容認傾向、

危険容認傾向、依存的傾向、運転に対する価値意識)と比較して、ヒヤリ

・ハットの体験者比率が最も高くなっています。

 

対策:他の車やドライバーにイライラしたり腹を立てたりせず、穏やか

な気持ちで運転できるよう気持ちに余裕を持ちましょう。

 

■漫然・脇見運転傾向

運転中に脇見をしたり、ぼんやりしたりする傾向で、やはりヒヤリ・

ハット率が他の運転意識と比較して多くなっています。

 

対策:役員の大切な命をお預かりしていることを忘れず、運転に集中

してください。

 

■違反容認傾向

これは、多少の違反程度であればすぐには交通事故にはならないだろう

や、危険ではないなどと違反を容認する傾向です。

 

対策:交通規則はきちんと遵守すること(トーコー品質のキープ)が、

交通事故を防ぐために大切です。

【まとめ】

下手ですが(と常に謙虚で) 一生無事故 これがプロ

以下の7点を守り、今日も安全運転でお願いいたします

・過度な自信を持たない

・安全確認の徹底

・自身の不注意をなくし運転に集中

・運転する車につて理解を深める

・車間距離を保ち危険を回避する

・ながら運転をしない

・車のメンテナンスを怠らない

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