歩行者や自転車といった「交通弱者」を守ることは運転者の義務です。
自動車と比較して、弱い立場の歩行者等に配慮した「思いやり運転」を実践しましょう。
◎「よく見る」「減速する」「停止する」の3つの動作を意識する
交通弱者保護の思いやり運転と言われても漠然としているため、まずは次の3つの動作を意識しましょう。
「よく見る」…刻一刻と変わる交通状況をしっかり確認しながら運転しましょう。
「減速する」…道路近くで子供や高齢者を見かけたときは必ず減速し、その動静を確認しましょう。
「停止する」…道路を横断している歩行者を見かけたときは躊躇せず一時停止しましょう。
特に子供や自転車、高齢者の多い生活道路や通学路、公園や病院などの周辺を走行するときは「よく見る」「減速する」「停止する」の3つの動作を徹底しましょう。
◎信号機のない横断歩道は「人優先」
JAFの調査によると、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場面で、8割以上の車が止まらなかったという事です。
横断歩道は歩行者優先といわれますが、なかなか実践されていないようです。
「前方に横断歩道あり」を示す路面標示(ダイヤマーク)を見つけたら、アクセルから足を離し、横断する人がいないかよく確認しましょう。
横断中又は横断しようとする歩行者がいる時は、必ず横断歩道の手前で一時停止して下さい。
その際、歩行者に「安全に横断できますよ」とハンドサインを送ることを習慣づけ、歩行者に安心して横断してもらいましょう。
◎歩行者の側方を通過するときのポイント
歩行者の側方を通過するとき、スピードを出して通過しようとすると、歩行者が急に横断し始めた場合には衝突がさけられません。
歩行者の側方を通過するときは、徐行するか十分な側方間隔を取って走行しましょう。
思いやり運転は、的確な判断と安全な行動に結びつきます。
安全運転にも役立つ思いやり運転で、交通弱者を交通事故から守りましょう。