日没時間が早くなり、夕暮れや夜間の走行が増える時期になって来ました。明るい環境と比べて視認性も極端に落ちますので、ヘッドライトを効果的に活用してください。
オートライトに頼り切らず、早めのヘッドライト点灯を!
ヘッドライトはいつ点灯させるのが良いのか?それは「出来る限り早く」です。日が暮れてきたと感じたら、すぐに点灯させて下さい。
オートライトは、トンネル内や夜間に自動的に点灯するので大変便利ですが、どれくらいの暗さで点灯するか、運転する車の設定を把握したうえで視界をチェックして下さい。場合によっては、手動で点灯する必要があるかも知れません。
遠くまで見渡せるハイビームを効果的に活用しよう
ヘッドライトの照射距離は、ロービームが約40mに対して、ハイビームは約100mです。対向車や先行車がいない場合は、ハイビームで走行することで、危険を早期に発見することが出来ます。
ちなみに、道路運送車両の保安基準において、ヘッドライトは「走行用前照灯(ハイビーム)」、「すれ違い用前照灯(ロービーム)」と定められています。平成29年3月12日から、交通の方法に関する教則では「交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向き」、つまりハイビームにするよう記載されています。状況に応じてこまめに切り替えながら運転してください。
秋から冬にかけての薄暮時間帯は「自動車」対「歩行者」の交通事故が増加
死亡事故は日没時間と重なる17時~19時台に多く発生しています。特に10月~12月にかけては、その件数も増加します(下図 警視庁資料参照)。 自分が考えているよりも、夕方から夜にかけての明るさの変化にドライバーや歩行者の目が対応出来ていないからです。
又薄暮時間帯の「自動車」対「歩行者」の死亡事故は、約9割が道路の横断中に発生しており、そのうち「横断歩道以外の場所」が8割を占めています。
どれだけ注意していても、薄暮どきには視界が悪くなり「見えていない」という事態が起こります。ドライバー・歩行者双方が「見えていないかもしれない」と考えておく事が安全運転には大切です。