日々の運行業務お疲れ様です。
春の訪れとともに花粉の季節が近づいて来ました。今年は例年よりも飛散量が少ない予想ですが、症状の重い方や初めて発症した方にとってはつらいものです。
花粉症は集中力や判断力を低下させ、仕事や生活に影響を与えます。特に車の運転には、事故の要因になるなど重大な影響を与える場合があります。
そこで、今月は花粉症が運転に与える影響とその留意点について考えます。
1.花粉症による運転への影響
花粉症になると、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、だるさなどの症状が出て、車の運転に以下のような影響を与え、事故や交通違反を起こしかねません。
・目をこすったり、くしゃみなどして、周囲への注意が疎かになる
・くしゃみをした反動で、ハンドル操作を誤ってしまう
・鼻をかんで、脇見運転になる
・目や鼻が絶えず気になり、運転に集中できない
・頭がぼーっとして、的確な判断ができない
2.薬の服用による運転への影響
花粉症の症状を抑える薬の服用は、以下のような副作用を起こし、車の運転に少なからず支障をきたすことがあります。複数の薬を服用している場合は、薬の副作用が増幅される危険性もあります。
【副作用】 ・眠気、倦怠感 ・集中力や判断力の低下 ・吐き気、腹痛、下痢 など
薬の服用にあたっては、使用上の注意をよく読んで、眠気などの副作用の有無を確認しましょう。薬を選ぶ基準は「眠くならない事」「集中力・活動力が低下しない事」が重要です。運転に支障をきたすような薬を服用した場合は運転を控えることが重要です。最近では眠気の副作用が軽減されたものも有りますので、医師・薬剤師にご相談下さい。
3.運転にあたっての留意点
【花粉症への対策】
・常時マスクを着用して花粉を吸いこまないようにしましょう。
・乗車前に花粉を払い落とし、花粉を車内に持ち込まないようにしましょう。
・エアコンを内気循環にして、花粉が入らないようにしましょう。
・車内をこまめに清掃して、花粉をできるだけ拭き取りましょう。
【運転中に花粉症の症状がひどくなったら】
・車間距離を長めにとり速度を落として運転するなどいつも以上に慎重な運転を心がけましょう。
・くしゃみを連発したり、目がかすんだりしてきたときは、車を止めて症状が落ち着くまで待ちましょう。
※時速60キロで走行中に、くしゃみをして1秒間前方から視線を外した場合、車はその間に約16メートル進みます。普段よりも車間距離と時間に余裕を持って、ご安全に!