道しるべno74(2024年3月)自転車の運転に注意しましょう

学校の春休みも始まり、日中の自転車数も増える時期になりました。直近数年も車対自転車の事故数も増加しており、あらゆる面で運転に注意する必要が有ります。

警視庁資料によりますと自転車関連死亡重症事故のうち、自転車側第1当事者(過失割合が一番大きい当事者)の85%、第2当事者(第1当事者以外)の55%が交通違反又は安全義務違反を犯しています。(第7図参照)

自転車運転違反者への反則制度を盛り込んだ道路交通法改正案が3月5日に閣議決定されましたが、施行は国会での承認から2年後が目途となります。広く認識されるまでは交通法規を知らない又は遵守意識の低い自転車乗用者が多く、車側が交通規則を守るだけでは対自転車事故を防ぎきれないのが現状です。

これを機に自転車に対する注意点を確認しましょう。

第7図 自転車関連死亡重傷事故における自転車運転者(第1当事者,第2当事者の別)の法令違反状況(平成30年~令和4年の合計)

道路交通法改正案概要

16歳以上が対象で自転車運転の交通法規違反に罰則制度が適用されます。

青切符」信号無視、一時不停止、携帯電話の操作、傘差し、イヤホン着用等112項目

赤切符」酒酔い、酒気帯び、あおり等の妨害運転、事故に繋がるような携帯電話の使用

又併せて車側も自転車を追い抜く時適正な距離(1~1.5m)の確保と距離に応じた安全な速度で運転する事が必要となりました。ご留意下さい。

自転車と事故を起こさない為の運転ポイント

●自転車との事故で最も多いのが、出会い頭での衝突事故で、事故全体の55%を占めています。特に「見通しの悪い交差点」「信号の無い交差点」「狭い道」が挙げられます。これらの道路状況では「交差する道路から自転車が飛び出してくるかもしれない」と意識して運転する必要があります。徐行しながらブレーキペダルに足を乗せて交差点を通過するのもすぐ対処できて有効です。

●次に多いのが右左折時の衝突事故で、事故全体の28%を占めています。車側が自転車の動向を確認しなかったこと、自転車がミラーの死角にいたことなどが大きな原因です。巻き込み防止の為に、基本に立ち返り「ミラーに頼り切らず前方後方の目視確認をする」「すり抜け防止の為に左折時左寄りで小回りする」事も重要です。

自転車が急に進路を変更することで衝突する事故も要注意です。例えば路肩を走っている自転車が駐車車両を避けるために道路中央へ移動し、後方からの車に追突されるケースです。自転車側は「車が進路を譲ってくれるだろう」、車側は「自転車はこのまま直進するだろう」といったお互いの「だろう運転」が事故の原因になりうる点に注意しましょう。

 

改めて入社時にお伝えしている「二輪車の7つの特徴」を再確認しましょう。

二輪車は①目先の路面しか見ていない ②止まることを嫌がる

③車からは見えていると思っている ④車のほうが止まると思っている

⑤ブレーキを掛けると転倒するのでブレーキをかけない

⑥赤信号を無視する ⑦一方通行を逆行する

 

以上の自転車の特徴を理解して今日も安全運転でお願いします。

 

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