睡眠の品質

2017年3月15日 参議院予算委員会の答弁の一部を紹介いたします。

◆議員

「人間が生きる上で一番必要なものは何か、私は空気だと思います。大臣、人間が生きる上で2番目に大切なものは何だと思いますか?」

◆当時の大臣

「2番目・・・う~ん2番目。私はこの種のワケのわからん質問がきたとき答えることは一つ。人間が生きていくうえで大事なことは、朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝とともに眠る。この気持ちだと思います。」

 

この発言を初めて聞いたとき、ハッと胸を衝かれる瞬間があったことを思い出します。特に「夜は感謝とともに眠る」という言葉です。人生の三分の一は睡眠時間と言われています。役員ドライバーの職務は、緊張感が高い状態が続きます。つまり、運行がない休日でも無意識に緊張しているということです。緊張感をほぐす意味でも質の良い睡眠は大切であると、改めてこの時に気付かされました。

また役員ドライバーの仕事は、ゴルフ送迎の早朝出勤や会食・宴席の深夜勤務をすることが毎日ではありませんが少なからずあります。2019年4月1日に「勤務間インターバル制度」の努力義務が導入されました。内容は、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保するというものです。

当社はこの観点において、「安全・安心・快適」を持続させるためにも、睡眠の確保を重要視しております。自動車運行管理業の大部分は請負契約です。お客様から事前に予定をいただき運行いたします。その際、勤務間インターバルが確保できない運行が判明した場合は、お客様と交渉しインターバルを確保するよう努めています。そうすることにより、安全と役員ドライバーとしての責務が維持できると考えます。

今や慢性的な人材不足の中、当社として良い人材の確保のためインターバル制度を積極的に取り組んでまいります。また役員ドライバーの育成面においては、「夜は感謝とともに眠ることで、朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働く」という意識を浸透させていきたいと考えております。

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