役員車におすすめの車とは?人気の車種や選び方と注意点

役員車におすすめの車とは?人気の車種や選び方と注意点

社長の車を購入するとき、どのような基準で車を選ぶべきか悩むという方もいるのではないでしょうか?

社長車は会社の取引先や従業員などの全ての関係者に注目されるものなので、どのような自動車が社長に相応しいのか、外見や内装を気にしながら注意して選ぶ必要があります。

今回は社長におすすめの車や選び方のポイントや購入する際の注意点を解説します。

社長の車に相応しい車種とは

車種にもさまざまな種類がありますが、社長車の場合、それぞれの自動車メーカーのセダンタイプの最上位クラスの車種から選定することになります。

国産車では、トヨタのセンチュリー、レクサスやクラウン。ニッサン車であればシーマやフーガが役員車として最もよく知られています。

外車ではベンツのSクラス、BMWの7シリーズが多い印象です。一方で国産の他のメーカーにこだわりがある場合には、ホンダのレジェンド、スバルのレガシィ、マツダ6、スズキのキザシなども役員車として利用されることがあります。

一方で、多人数での乗車がある場合や、居住性を重視してワンボックスタイプを選定される方も多くなってきています。

この場合もっとも選ばれているのがトヨタのアルファードになります。役員車としての利用する場合最上位クラスはエントリーモデルの倍くらいの値段になります。

役員車として人気のあるメーカーと車種は?

社長車に人気のあるメーカーは圧倒的にトヨタ自動車です。トーコーで管理している車両の約9割はトヨタ車になります。利用できるモデルもセンチュリー、レクサス、クラウン、アルファードなど豊富で、役員のいろいろな要望に応えやすいようです。

そのうち特にクラウンは最も台数が多く、幅広い方に利用されています。クラウンは車種としての歴史も古く(1955年から)、製造台数も多いことから、故障が少ないというイメージがあります。

また以前は、「マジェスタ」「ロイヤルサルーン」などのグレード設定もありましたが、現在はそれらのグレードは廃止になりました。3.5ℓHV、2.5ℓHV、2.0ℓガソリン車の設定になります。

そのため以前であれば、会長は「マジェスタ」社長は「ロイヤルサルーン」など目に見えやすい形で差別化もできましたが、現在では車内の装備で差をつけることはできても外観での区別はしにくいかもしれません。

しかし、クラウンであれば、大企業の社長でも、中堅企業の取締役の車であっても違和感はありません。

社長の車(役員車)の選び方と選ぶ基準①~自動車メーカー

どのメーカーを選ぶか?会社の主要取引先や系列関係がある場合は、それらの会社の役員車を参考にする必要があります。

特に製造業の場合、取引や系列関係は最も重要な決定要素になります。そのような制約がなければ、近隣ディーラーの評判などを参考に、乗車される社長や役員の意見で決めることが可能です。

ただし、複数の役員車両がある場合は、管理やメンテナンスの利便性からメーカー(ディーラー)を統一している場合が多いようです。

どのタイプにするか?まず、同時に3人以上の乗車の可能性が多い、大きめの荷物を運ぶ可能性があるような場合や、車内をオフィスとして利用をする場合などにはワンボックスタイプのほうが利用しやすいでしょう。

社長の車(役員車)の選び方と選ぶ基準②~グレード

どのグレードにするか?特定の役員の専属車なのか、共同利用する車なのか。共同利用する場合はクラウンクラスが多いですが、社長や上席の役員車のグレードに応じて車種を選定する必要があります。

専属車の場合は、乗車される役員の好みと予算で決めていきますがこの場合も他の役員とのバランスを考える必要があります。同一メーカーの車の場合、車種・グレードによって序列が感じられ易いという考え方もあります。

一方で、車種グレードは同一で、新車は社長車、旧社長車を副社長車というように利用されているケースもあります。

社長車は、社長の訪問先との関係についても考慮する必要があります。親会社や元請先に訪問することが多い場合は、親会社や元請企業の社長車のグレードに準じたグレードに設定する場合が多いようです。

社長の車(役員車)の選び方と選ぶ基準③~車種

室内空間の広さ。役員の居住性を考えた場合、後部座席の広さが広ければ広いほど楽になります。この点でも、センチュリーやレクサスLS500、ベンツS600やBMW7シリーズは申し分ないでしょう。

右ハンドルか左ハンドルか。社長自ら運転し左ハンドルにこだわりがある場合は別ですが、役員車としては右ハンドルが絶対条件です。

左ハンドルの場合、一般的に社長が座るのは助手席後部のため、乗車してから役員自ら奥に進まなければならない、左ハンドルを運転できる運転手が探し難いというデメリットがあります。

利用する駐車場にも気をつけてください。最近の高級車の大型化によって、今の駐車場がそのまま利用できるとは限りません。車の長さや幅、機械式の場合は重量も確認してください。図面と実測が異なる場合があるのである程度の余裕を見たほうが良いでしょう。

ハイブリッド車とガソリン車。ほとんどすべての車両にハイブリッド車とガソリン車が用意されています。

ガソリン車にこだわりがなければハイブリット車がおすすめです。役員車は、マイカーと異なり日中に結構移動していますので燃費もばかになりません。2年ほどで車両価格の割高部分を回収できるでしょう。

車の色は一般的に黒もしくは濃紺です。役員車のことを別名「黒塗り」と呼ぶくらい役員車といえば黒が一般的です。もちろんシルバーや白も見られなくはないですが、少数派になります。社長のこだわりが強ければもちろんピンクでも問題がありませんが・・・。

社長の車を選ぶ際のその他の注意点

納車日ですが、高級車のほとんどは、注文から納車日までかなりの日数を要します。レクサスLS500やセンチュリーなどは3ヶ月から半年以上かかることもあります。

納車まで待てない場合は、レンタカーを利用することも可能です。また、急ぐ場合は、中古車や在庫車を購入することも検討してください。

装備・オプションの確認。必須のものとしては、ETC、ドライブレコーダー、サイドバイザー、三角表示板があります。

出来たら装備したいものとしては、後部座席エアコン、ドアモール、スペアタイヤ等になります。また、コーティングも自動車の美観を保つ点で有効です。

マイカーや別会社名義の車の使用。社長車(役員車)の所有(利用)名義は、役員個人、資産管理会社、子会社等の別法人でも問題ありませんが、念のために会計士等にご相談下さい。

自動車は購入する場合もありますが、企業の場合は管理がしやすいということでリース契約にされることが多いようです。

リース契約の場合には、自動車の任意保険もセットされている場合もありますが、外注する場合には運転手の会社で任意保険の契約をすることもありますので、二重保険とならないように気をつけてください。

まとめ

社長におすすめの車や選び方のポイント、購入する際の注意点を解説しました。役員車導入には様々な検討事項があります。今回はいろいろなケースを紹介しましたが、上記の観点を踏まえて、社長(役員)に相応しい車を用意しましょう。

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