役員運転手の平均年収は?稼げる?これから働きたい方必見

役員運転手の平均年収は?稼げる?これから働きたい方必見

役員運転手とはいわゆるお抱え運転手のことであり、「業務内容が難しい」や「ドライバー業務のなかでは安定して稼げる仕事」などのイメージが持たれています。

役員運転手として仕事をしたいなら、平均年収や業務上求められることなどを正しく理解しておくことが大切です。

そこで今回は、役員運転手の平均年収や年収を上げるために必要なことなどについて詳しく解説していきます。

役員運転手の平均年収

役員運転手の年収の相場は250万円~600万円であることから、平均すると400万円前後といわれています。これを月給に換算すると30万円強となるため、ほかの業種と比較してみると、役員運転手の平均年収はまずまずの水準にあるといえるでしょう。

ただし、年収にはある程度の幅があります。幅があることの理由としては、雇用形態や勤務時間の違いなどが挙げられます。また、所属する会社や担当企業によっても、平均年収は大きく異なります。

一例として、大手企業の社員運転手となった場合には、ある程度の賞与が出ることもあります。

さらに、役員運転手の場合は、担当している役員のスケジュールに沿って仕事を行います。そのため、時間外の労働に対する手当や深夜手当などが発生することも多く、その結果年収が高くなっているといえるでしょう。

他の運転手の仕事と比較して役員運転手は安定して稼げる?

役員運転手の仕事は、一般的に「安定して稼げる」というイメージが持たれています。「運転手」と名がつく仕事は役員運転手以外にも、タクシー運転手などの職種があります。

役員運転手とタクシー運転手を比較した場合、一般的には役員運転手のほうが安定しているといわれているので詳しく見ていきましょう。

タクシー運転手の平均年収は、300万円前後といわれています。タクシー運転手の平均年収に関しては都道府県によっても変わってきますが、売上の50~65%を歩合給与としている会社がほとんどです。したがって、景気や天候にも左右されることになります。

タクシー運転手も役員運転手も、車に人を乗せて目的地まで運転するというのが主な業務であるため、仕事内容に大きな違いはありませんが、タクシー運転手が乗せているのは一般のお客様です。

一般のお客様を乗せる場合でも、会話などある程度の配慮は必要となりますが、タクシー運転手の場合は高度なスキルが必要とされることはありません。

しかし、役員運転手は企業の社長や役員など、社会的地位が高いといわれるお客様を乗せて運転するため、運転技術はもちろんのこと、対人スキルも必要となることから、ほかの運転手よりも給料は上積みしていると考えられます。

なぜ役員運転手は年収が安定しているのか

役員運転手の年収が安定していることには、いくつかの理由があります。

まず、役員運転手は、基本的に専属運転手となります。役員運転手の会社とお客様との取引関係は最低でも1年、長い場合は20~30年に及ぶことがあります。

また、役員運転手と役員の相性やその役員や会社の特性を理解していることが必要になるため、運転手も必要がない限りはあまり交替させません。

歩合のためなるべく同じ時間内に多くの距離を走らなければならないタクシー運転手に較べ、役員運転手安定した仕事が保証され、その結果安定した給与となります。

役員運転手は社長や役員などを乗せていることから、重要機密が守れる人物であることも求められます。

運転中は役員と会話をする場面もあるため、ある程度の雑談ができる社交性のある人物が適していることはいうまでもありませんし、役員に不快な思いをさせずに目的地まで送り届けるという意識を持ちながら仕事をすることが大切です。

このように、役員運転手にはドライバーとしての確かな技術に加えて、社交性はあるものの車内で得た情報は絶対に口外しないという口の堅さも必要になるため、その安心料も給与に含まれていると考えられます。

年収を上げるためにできること

役員運転手として年収を上げたい場合は、雇用形態を見直すという選択肢があります。

たとえば、企業に直接雇用されているドライバーの場合は、役員のスケジュールに従って業務を行うことになるため、役員の帰宅時間が遅くなるとその分残業時間が増えることから、給料もアップします。

しかし、このやり方はドライバーの努力や工夫によるものではありません。

直接雇用されているドライバーが年収アップを目指すのは比較的難しいことであるため、普段から地道に仕事に取組み、頑張って昇給を認めてもらう以外年収アップの方法がないといえるでしょう。

一方で、企業に請負会社や派遣会社に所属している役員運転手の場合は、その会社と契約している請負先・派遣先に様々な条件の取引先があります。

そのため、役員運転手としての力量をあげることによって自分の希望条件に合う取引先の担当となれるように努めることがポイントです。

守秘義務を厳守し口外しないのはもちろんのこと、交通状況や地理情報などを徹底的に収集して、車内で役員が快適に過ごせるような工夫を積み重ねていけば、おのずと信頼も上がっていき、より希望の条件に近い職場に赴任できるでしょう。

まとめ

ほかの運転手と比較した場合、役員運転手には高度な運転技術や社交性などが求められることから安定して稼げる仕事であるといえるでしょう。

また、役員運転手の平均年収はおよそ400万円前後といわれていますが、個人の努力や工夫次第でさらなる年収アップが実現する可能性もあります。

役員運転手として高収入を得たいなら運転スキルだけでなく、役員を気遣う配慮の気持ちを持つように心がけましょう。

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